令和２年分 個人事業者の確定申告のポイント
- 納税月報(個人版) 2021年2月号 公益財団法人納税協会連合会 -
今年も確定申告のシーズンがやってきました。令和２年分の確定申告においては、大きな改正点として基礎控除額と青色申告特別控除額が変更されています。後半では、コロナ禍における確定申告の注意点をご説明します。
■基礎控除額が48万円に引上げ
基礎控除について、控除額が一律10万円引き上げられ48万円（改正前：38万円）になります。
ただし、これまでは全ての人が基礎控除を適用できましたが、所得制限が設けられました。合計所得金額が2,400万円を超える個人については、その合計所得金額に応じて控除額が逓減し、合計所得金額が2,500万円を超える個人については、基礎控除の適用ができないこととされました。この結果、基礎控除額は、個人の合計所得金額に応じてそれぞれ変わってきます。
また、基礎控除の改正に伴い、扶養控除などの対象となる合計所得金額要件が10万円引き上げられています。
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